【理系就活】「入社後にやりたいこと」「将来像は?」──就活でよく聞かれるあの質問、どう答えればいい?

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「入社後はどんなことに取り組んでみたいですか?」
「将来的に、どんな社会人になっていたいですか?」

就職活動の中で、よく聞かれるこの質問。正直、答えに困ったことがある人も多いのではないでしょうか。

やりたいことが明確にあるわけでもないし、将来の姿なんて今はまだ想像できない…。でも大丈夫です。就活で大切なのは、正解を言うことではなく、“自分なりに考えている”ことを伝えること。今回は、自分らしい答え方を見つけるための考え方と、具体的な伝え方の例をご紹介します。

「やりたいことが分からない」から始めてもいい

就活では、「自分がやりたいことを語れないといけない」と思いがちですが、そうとは限りません。

 

たとえば、「これが絶対にやりたい!」と決まっていなくても

・授業や実験で楽しかったこと
・インターンや説明会でワクワクした瞬間
・アルバイトでもどかしさを感じたこと
・日常生活の中で「もっとこうできたら」と感じたこと

こうした日常の中に、“やりたいことのヒント”はたくさんあります。

 

例①:実験で小さな電子部品を組み合わせて動作確認する中で、仕組みを自分の手で形にできる面白さを感じました。入社後は、モノづくりの現場でそうした技術をさらに深めてみたいと考えています。

例②:アルバイト先で「在庫の管理が面倒だな」と感じていた時、とあるITサービスを導入して劇的に効率化できました。当時の体験から、私自身も日常の“困りごと”を技術で解決するような仕事に関わってみたいです。

 

「面白いと思った経験」「もっと知りたいと感じたこと」「もどかしさ」から出発してもOK。今の興味関心を素直に言葉にすることが、自分らしい“やりたいこと”の答えになります。

 

「将来像」は、成長したい方向を描いてみる

「10年後どうなっていたいか」を明確に言えなくても大丈夫です。

大切なのは、どんな働き方に惹かれるか、どんな力を身につけたいかという「方向性」を持っていること。

 

例①:まずは一つの技術分野をしっかり深め、自分なりの得意分野を築きたいです。ゆくゆくは後輩に教えるような立場にも挑戦してみたいと考えています。

例②:チームで取り組むプロジェクトにやりがいを感じてきたので、入社後も周囲と連携しながら課題解決に取り組める社会人を目指したいです。

例③:自分のアイデアを形にするのが好きなので、将来的にはお客様の声をもとに、改善提案や新しい仕組みづくりにも関わってみたいです。

 

企業が知りたいのは、「どんな肩書になりたいか」ではなく、その人がどんな価値観を持って働きたいと思っているかです。

 

「この会社で実現したい」とつなげると、もっと伝わる

やりたいことや将来像に「なぜこの会社で?」という視点を加えると、答えに深みが出ます。

企業ごとに感じた魅力や、自分との共通点を交えてみましょう。

 

例①:説明会で「若手の意見が新機能開発に繋がったことがある」と聞き、ここなら自分の強みである企画力やプログラミングスキルを最大限活かした上で貢献できると思いました。

例②:実験でIoT機器を使ったデータ取得を体験したことがあり、御社のスマート製品開発でも同様の技術が用いられていたことから強く興味を持っています。現場の課題をデータで解決するような開発へ挑戦したいです。

 

自分がやりたいことと、その会社でできそうなことが重なると、企業も「この人はうちで活躍できそう」とイメージしやすくなります。

 

実際に動くことで、視野が広がることもある

「将来像が見えない」という人こそ、少し行動してみるのがおすすめです。

たとえば1dayインターンや企業説明会、OBOG訪問などを通じて、「働く」ことのイメージがはっきりしてきたという声は多くあります。

 

例①:やりたいことが定まっていなかったけど、インターンで自分の専攻分野が深く関係していることを知り、日々の学びが社会貢献へ繋がっていることを実感できた。

例②:関心のある業界のOBOGと話すことができ、その業界の今まで気づかなかった良さや大変さなど深く知ることができた。

 

動いてみたからこそ自分の考えが整理され、納得感のある決断につながったという事例も少なくありません。

 

まとめ

「入社後に何がしたいか」や「将来像」は、就活の定番の質問ですが、完璧な答えを用意する必要はありません。

今の自分がどう感じているか、どんな方向に進みたいか、どんな働き方をしてみたいか。それを、自分の経験や関心と結びつけて、等身大で伝えることが大切です。

 

迷っていても構いません。模索中だからこそ見えることもあります。まずは、自分の中にある興味・想いを少しずつ言葉にしてみましょう。それが、就活で「自分らしく語れる」第一歩になります。

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