- 27卒
- ガクチカ
- 就活準備
2025年5月29日(更新:2025年5月29日)
就職活動が本格化する中で、多くの理系学生が悩むのが「ガクチカ(学生時代に力を入れたこと)」の書き方。特に悩ましいのが「ガクチカって、長く続けた経験をもとにした方が良いの?」って問い。
サークルやアルバイトを3年間継続した人を見ると、「短期間の経験だと見劣りするのでは」と不安になるかもしれません。でも実際は、“長く続けた経験”にも“短期間の挑戦”にも、それぞれ違った特徴や強みがあります。
この記事では、「ガクチカの長さ」に焦点をあてて解説します。
長期間だからこその強みとは?
長く続けた経験には、「継続力」「粘り強さ」「改善と工夫の積み重ね」など、時間をかけたからこそ伝わる強みがあります。
例えばロボコン・プログラミングやスポーツなどの部活動を3年間続けた場合、成績の変動/スキルアップ/環境や立場の変化/チームにおける貢献/失敗や乗り越えた経験など、同一の活動で試行錯誤してきたからこそのプロセスや結果を語ることができます。
そして、企業もこのような経験は好む傾向です。実際は人に寄る部分もありますが、長いほど一定以上のスキルは有していると期待が持てます。また、「入社後も継続して努力できるか」「すぐに諦めてしまわないか(短期で退職しないか)」等は選考でチェックしていることも挙げられます。
短期間の経験でもガクチカになる理由
短期間の経験に価値がないのかといえば、そんなことはありません。
むしろ「なぜそれに挑戦したのか」「そこに至るまでにどんな思考や準備があったのか」を含めれば、短期間でも深みのあるストーリーになります。
例:「2か月間で地域課題を解決するプロジェクトに参加した経験」をガクチカにする場合
参加期間だけでなく、そこに至るまでに考えたことや原体験などから話せることはありませんか?
「中高生のとき~~の課題を感じ、~~をしたことがある」「大学で〇〇について学び、地域課題との接点に気づいた」などの動機があれば、深みや幅も増します。背景・原体験・準備・実行・振り返りなどを含めた「広さ×長さ×深さの掛け合わせ」で語ることで、伝わり方は大きく変わります。
行動したことだけでなく、自分自身が思考したことも含めて、他の人が真似できないようなエピソードになるほど企業担当者の印象にも残ります。
「3年」と「3か月」で印象は変わる
■3年の場合
企業担当者によっては、期間が長いほど経験やスキルなど得ることが多いと考えるケースも珍しくありません。
実際、継続においては「マンネリ化にどう向き合ったか」「モチベーション維持の工夫」など、ガクチカに記載がなかったとしても、期待できることがあります。
※気をつけたいこと
逆に、期間が長いだけで活動は全然していない人もいると思います。「期間に対して経験や成長などが、期待と離れている」とならないよう、ガクチカ選びや伝え方などで意識しましょう。
■3か月の場合
取り組んだことだけに終始すると、「短期間で何を吸収し、どう成果につなげたか」といった一点突破型でありがちな構成になってしまう懸念があります。1つ前に掲げた「広さ×長さ×深さの掛け合わせ」など、伝え方の工夫も大事です。
※実績をもとにしたアピールもおすすめ!
人によっては3か月を密度濃く取り組み、3年以上取り組んだ人よりすごい結果を残すことがあります。そんなエピソードがあると自分の凄さを示す絶好の機会なので、プロセスも含めて詳細に伝えましょう。
例:「TOEIC450点だったが3か月猛勉強して700点まで向上」「プログラミングを0から学び、3か月で~~を制作」など
まとめ
ガクチカは「長く続けたかどうか」で価値が決まるものではありません。
長い期間だからこその経験を積み重ねた人、短い期間でもそこに至るまでの積み重ねもあった人などさまざま。
理系学生ならではの視点や課題解決のプロセスも活かし、自分だけのガクチカを自信を持って語ってみてください!