- 院進
- 理系就活
- キャリア形成
2025年5月10日(更新:2025年5月10日)
「情報学科だけどものづくりに興味があり、挑戦できるか不安」
「早く就職したいけど、学部卒で就職できる?」
「私立だから大学院の学費が大きくて悩む・・・」
など、理系学部生はさまざまな悩みに直面することが珍しくありません。このような選択は、人生の分かれ道のように感じて不安になりますよね。
当社では、「正解は〇〇」といったことはないと考えています。人によってベストな選択は様々であり、今回は学生や先輩の声も交えながら、様々な選択肢があることを紹介していきます。
キャリアに正解はない?
同じ大学、同じ学部学科、同じ研究室の理系学部生であっても、その後のキャリアは人によって全く異なります。
例えば、機械工学科の学生全員が機械設計・生産技術・研究開発職などに就職する訳ではありません。
専攻分野を活かしてその道で活躍する方がいる一方で、システムエンジニアや電気設計など異なる技術分野へ挑戦する方もいれば、技術から離れて営業職や人事・採用担当職として活躍する方もいます。
理系就活サイト「リケイマッチ」を運営する当社では、これまでアンケートやユーザーインタビューなどを重ねて、下記のような声が届いてきました。
■進路選択の考え方(一例)
・大学で専攻した分野を、社会に出た後も活かしていきたい。
・電気電子工学科へ進学したが、講義で触ったプログラミングが楽しく、ITの道へ方向転換したい。
・数学が好きで数学科へ進んだが、講義のAI・機械学習に熱中し、データサイエンティストを目指したくなった。
・社会の〇〇な課題解決に関われるのであれば仕事にこだわりはない。
・〇〇の分野でエキスパートになりたく、研究や設計など広く挑戦したい。
・先々のことを考えると、理系としての価値を大事にしたいから技術の道へ進みたい。
・長期インターンで営業を経験したら想像以上に結果が出たので、理系だけど営業にチャレンジしたい。
など、同じ理系学生であっても意見はさまざまです。
理系の学部就職と院進学
「学部卒として就職」「大学院に進学して研究活動に励む」など理系学生によってさまざま。
どちらにするのか早期に決断する理系学生もいる一方、悩んでいるうちに就職活動が始まってしまうことも珍しくありません。
理系就活サイト「リケイマッチ」は利用者の90%以上が理系学部生であることから、学部生や学部就職した方々より以下のような声がありました。
1、最初から学部就職することを決め、就職した事例
・社会に出て早く実務に挑戦したい
・研究したいテーマや院進してやりたいことが無く、何となくの気持ちで2年延ばしたくない
・明確に行きたい企業や仕事があり、学部卒でも挑戦できるため就職を決意
・就活生にとって売り手市場でチャンスだと感じる一方、2年後どうなるかわからない不安がある など
2、院進と学部就職に悩み、学部就職した事例
・インターンや説明会でワクワクし、早くその仕事がしたくなった
・「理系=院」のイメージがあったが、応募企業の先輩社員に理系学部出身者が多くて安心できた
・グループワークで周りが院生ばかりで自分も院進すべきか悩んだが、内定を貰えたので就職を選んだ など
3、院進と学部就職に悩み、院進した事例
・就職の意思が強めだったが研究活動が楽しく、大学院で更に追求したくなった
・志望していた企業に学部就職で挑戦したところ不採用になってしまい、院進を決意
・どちらにもメリットデメリットがあって悩み、教授の強い後押しがあって院進した など
学部就職と院進学、どちらを見ても様々な想いがあることがわかります。
参考記事:理系学生は、学部卒就職と院進学どっちがおすすめ??
就職と進学、どちらも見ておくなら「スケジュール管理」がカギ
「学部就職か院進学か決められないから、どちらも視野に入れながら活動したい。」
もちろん、この考え方も1つの選択肢です。
ただし、この選択をする場合はやるべきことが増える分、スケジュール管理がとても大切になります。
特に3年生のうちから研究室へ配属される場合、下記のようなスケジュールになることがあります。
・大学3年の夏〜秋
就活:インターンシップ参加、自己分析、業界研究、企業研究など
大学:講義、実験、研究室選びなど
・大学3年の秋~冬
就活:インターンシップ参加、早期選考、ES対策、面接対策、適性検査対策など
大学:講義、実験、研究活動、大学院試験に向けた対策など
一番避けたいことは、就活・研究・大学院試験全てが中途半端になってしまい、全てが上手くいかなくなること。
「いつまでに決めるか」「決めるまでの間、複数のタスクをどのように管理するか」など自分なりの目安をもって動くことが重要です。
まとめ
就職と進学。この問いに、たったひとつの“正解”はありません。どちらを選ぶにしても、自分で考え抜いた上で納得して決められるかどうかが何より大切です。
どうしても悩む場合は行動してみるのも手です。「大学教授、内定が決まった先輩、就職した先輩や社会人の知り合いなどに相談」「1dayインターンやOBOG訪問など参加してみて、現場で働く社員に悩みを伝えてみる」など、動いてみることで自分には無かった視点が得られるかもしれません。
自分自身にとってベストな選択をするために、思考を重ね、行動していきましょう!