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2025年5月2日(更新:2025年5月2日)
就活が少しずつ気になってきた頃、企業の話を聞くため何となく企業説明会・業界研究セミナー・1dayインターンシップ等に申し込んだ。そんな経験、ありませんか?でも、ただ話を聞いて終わるだけでは、せっかくのチャンスを活かしきれません。話の中には「就活の軸を見つけるヒント」や「選考で活かすことのできる内容」が詰まっています。この記事では、「企業説明会」に焦点を当て、最大限に活かす方法をお伝えします。
説明会は「受けるもの」じゃなく「活かすもの」
企業説明会というと「会社が情報をくれる場」というイメージがあるかもしれません。しかし、就活生にとって本当に大事なのは、ただ情報を受け取って終わるのではなく、その情報を自分の就活にどう活かせるかを考える姿勢です。
例えば、以下のようなポイントを意識してみましょう。
・専攻や興味が活かせるか想像しながら話を聞く。
・その会社で働いている姿を想像しながら話を聞く。
・大切にしたい軸は何かを意識しながら話を聞く。
・譲れない軸があれば、その軸に沿って話を聞く。
このように、まず説明会で「どんな情報を拾うか」を自分なりに意識しておくことが大切です。
次は、「話を聞くだけで終わらせない」ための効果的なメモの取り方について考えてみましょう。
メモすべきは「会社紹介」ではなく「意思決定の材料」
説明会でありがちなのが、企業概要・売上・理念などをひたすらメモしてしまうパターン。これらはホームページや求人サイトで調べれば分かることだったりします。
説明会ならではのメモを残すには、以下のような“比較と判断”の軸になる情報を意識してみましょう。
・仕事のリアルな中身
→ 開発工程(設計からテストまで?設計に専念?)、チームの規模、扱う技術領域など。
・担える役割とその広がり方
→ 入社後に担う役割、中長期を見据えたキャリアの選択肢、社員の活躍事例、院卒や学部卒の割合など。同じ業界であっても企業によって様々なので、個社ごとにチェックしていきましょう。
・社内文化・技術への姿勢
→ 「こういうトラブルがあったけど、こう乗り越えた」といった具体的なエピソードから、企業カルチャーや技術への向き合い方などが見えてきます。
・同業他社との違い
→同じ業界で複数社の話を聞く場合、事業戦略の差別化や価値観の違いなどを意識的にチェックしましょう。企業選びだけでなく選考を通過するためにも把握しておきたいです。
・募集背景
→「なぜ〇〇人もの新卒を採用しているのか?」「新卒に何を求めているのか?」等を意識して聞いてみると、募集背景を掴めることがあります。そこから求める人物像の解像度が上がると、選考対策にも活かすことができます。
説明会だからこそできる逆質問
会社説明会の最後にある“質問タイム”。面接とは違って、まだ選考が始まっていないこの段階だからこそ、遠慮なく聞けることがたくさんあります。実はこの質問タイムが、説明会ならではのメリットを最大限活かせるかどうかに関わってきます。
たとえば…
・社員さん個人の実体験に踏み込んだ質問
→「〇〇さんご自身が、入社直後に感じたギャップや意外だった点はありますか?」
・選考と無関係だが素朴な疑問
→「配属後、他部署との交流って実際どれくらいあるものですか?」
・HPに書いていない“現場の声”を聞く質問
→「◯◯の技術に取り組む中で、チーム内で大事にしている価値観はありますか?」
面接では質問し辛いことであっても、説明会であれば聞きやすいことがあります。登壇している社員さんが実際に経験していることをその場で聞き、本人の言葉で答えてもらえる。これが説明会ならではの魅力です。
全員の前で挙手をして質問するだけでなく、状況によっては説明会終了後に1対1で質問できるチャンスもあります。積極的に質問されるのは企業にとっても嬉しいことなので、気兼ねなく聞いてみましょう!
▼理系学部生だからこそできる逆質問例(説明会向け)
・「自分は◯◯を学んでいますが、その知識が実際に活かされる業務にはどんなものがありますか?」
・「学部卒で入社した方が、最初に関わるプロジェクトや業務にはどのようなものが多いですか?」
・「研究では△△に取り組んでいるのですが、御社の○○という取り組みと関わる可能性はありますか?」
・「現場で使われている開発ツールや設計環境について、可能な範囲で教えていただけますか?」
Point①:その場の「空気」を活かした質問もOK!
社員さんの話を聞きながら、その場で思いついた疑問をそのまま聞いてみるのもアリです。
例:「さきほど◯◯とおっしゃっていましたが、それは新卒1年目から関わることもあるんですか?」
→ 登壇者が話した内容に自然に乗っかる形で聞けると、双方向のコミュニケーション感が生まれます。
Point②:逆質問=興味の“表現”である
説明会の逆質問は、単なる疑問解消だけでなく、「私は貴社に興味を持っています」「しっかりと話を聞いています」というアピールにもなります。企業にとっても、「この学生とは今後もっと話してみたいな」と思えるきっかけになるので、たった1つの質問でも“記憶に残る”ことがあるんです。
関連記事:理系学生のための逆質問50選:仕事内容や企業カルチャーなど掘り下げるための質問集
説明会“後”こそ差がつく!振り返り→比較→活用のステップ
説明会は参加して満足では終わらせないのが大事。企業選びや選考通過など次のアクションに繋げましょう。
・ 振り返りメモを残す
→「印象に残った社員の発言」「他社と違った点」「もっと知りたいと思ったこと」など、1社ごとにテンプレ化してまとめておくと便利。
・ 他社との比較軸を持つ
→「事業領域」「技術者の役割」「1年/3年/5年後の姿」「自分の関心との一致度」など、自分なりの“比べ方”があると選びやすくなります。
・ エントリーシートや面接に活かす
→「説明会で○○さんの話を聞き、~~~」など、企業説明会(インターン等も同様)に参加したからこその情報を盛り込むことで、志望度の高さや、より具体的な話を伝えることができます。
まとめ
企業説明会は、就活生にとって企業で働く社員と直接話せる最初の接点です。ただの情報収集の場ではなく、「就活における気づきを得るための場」「次に繋げるための場」など自分なりの目標を決めることで、より有意義な時間となります。
選考とは関係なく気軽に逆質問できるチャンスもあるので、話を聞いただけではわからなかったことなどは積極的に質問していきましょう!